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    2018/06/06

    世界一かっこいい父

    お久しぶりです、NIP ON GINです。長らくブログを更新していなくてすみません。



    先月、父ががんで亡くなりました。

    私が父の訃報を聞いたときは、留学先のベルギーにいました。
    最後に父の姿を見たのは昨年の夏、ベルギーへ渡航する前でした。その時は、久しぶりに家族揃って旅行をしたりといつもと変わらない父の姿がありました。それから1年弱で天国へ旅立ってしまうことは誰にも予想がつきませんでした。ショックで仕方がありません。

    正直今でも実感がわかず、信じることができません。今でもなお、父はいつものようにスーツケースを引いてうちに帰ってくるのではないか、そんな気がします。

    家族の中でもとりわけ僕は父と過ごした時間が一番短かったです。海外転勤が多かった父、僕が小さい頃はシンガポール、アメリカと家族みんなで父についていきました。一般的な家庭のように家族そろって食事をし、お出かけしたりと楽しい思い出ばかりでした。
    しかし、歳を重ねるにつれて、転勤先の国の治安のこともそうだし、子どもの進路などの理由で一緒に暮らすことが難しくなっていきました。
    さらに僕は高校3年間は寮生活をし、そして一昨年、昨年とラトビア、ベルギーの大学に留学していたので、父と過ごしたの時間の大半は小さい時のものでした。「もっと一緒に暮らしたかった」、それが今切実に思うことです。
    そしてやはり、そんな僕だったからこそ、せめて最期くらいは一緒にいてあげたかったです。しかしそれも叶わず、そんな自分が悔しく残念でなりません。


    僕は父に叱られっぱなしでした。「お前は甘い、バカだ、もっとしっかりしろ」と。小さい頃はサッカーのダメ出しがほとんどで、もう見に来て欲しくないと思うくらい、いろいろと厳しいことを言われ続けました。大きくなると、勉強のことだったり、そして一番は成長していない僕自身についてのダメ出しでした。あの時はふてくされていたけれど、今思い返せば、父が僕に期待してくれていた愛のむちだったのかもしれないと思います。もっと真剣に耳を傾けて、父と向き合っていればと、後悔が残るばかりです。

    そんな父に叱られてばかりの僕には去年の夏、昼飯に中華丼を作ってあげたんです。ベルギーに留学することが決まっていたので自炊の練習がてら初めて作った中華丼を
    「これは美味しい、また食いたい」と言ってくれ、また母や姉にも
    「こうきが作った飯は美味い」とあの食通の父が自慢してくれたんです。
    お世辞だったかもしれませんが、それでも自分が作ってあげた手料理を美味しいと言って最後まで完食してくれたのは本当に嬉しかったです。普段は自分に厳しいことを常に言ってくる父でしたが、その時だけは自分を褒めてくれました。
    今ではあの中華丼は自分の得意料理になりました。さらに上手になった中華丼をまた食べさせてあげたいです。


    海外転勤が多く、父と過ごした時間が短かったせいか、本気でぶつかったことは数えるほどしかありませんでした。
    さらに電話をしてもお互い男同士で恥ずかしいのか、内容は、
    「元気か?」-「元気だよ、パパも元気?」
    「おう、元気だよ。勉強頑張ってるか?」-「うん、勉強大変だけど頑張ってるよ」
    「今日夕飯なに食べた?」-「今日はトマトパスタ作ったよ」
    などこのようにあまり具体的な話はなく、単調な会話でした。
    お互いどこかでおそらく、「またすぐ会えるから」と思っていたのかもしれません。
    今思うと、なぜもっと電話しておかなかったのか、もっと自分の近況を伝えてあげなかったのか...それを恥ずかしいと思っていた自分、面倒くさいと思っていた自分を責めたいです。

    改めて父が亡くなり、父の存在は大きいんだなと実感しました。父のおかげで小さいうちに貴重な海外経験ができ、日本と海外の文化の違いを自分の目で見ることができました。日本だけではなく、世界に興味を持つきっかけを作ってくれたのは、父でした。
    中国、シンガポール、アメリカ、インド、ブラジルと世界で仕事をしてきた父の背中を見て、自分も将来世界を股にかけ、活躍できる男になりたいと強く思いました。
    今こうして僕がベルギーに留学しているのも、家族の了承とともに父が僕の好きなことが目一杯できるように、困らないようにお金を投資してくれているからです。
    いつも叱られてばかりで、「俺のこと大嫌いなのかなぁ」と本気で思ったことがあったけど、実は一番僕に期待してくれていたんだと思います。
    本人には伝えたことはないけど、大好きだし、本当に尊敬しています。

    そんな父に自分の大きく成長した姿、大人になって活躍した姿を見せてあげられなかったことが残念で仕方ありません。
    もっとお酒を一緒に飲んでいろいろ話をしたかったし、もっと家族そろって旅行もしたかった。自分の中では悔いしか残っていません・・・


    前回記事の「自分の生きる道」で書いた通り、僕には何不自由なく好きなことを全力で打ち込める環境があります。それは決して一人の力だけでなく、家族、友達、そして自分を応援してくれる人たちがいるからこそできることです。自分が成長し、活躍している姿を見せることが恩返しだと思っています。
    父にはもう自分が活躍した姿を見せることはできません。しかし、きっと天国から自分のことを見守ってくれていると思うし、常に父のソウルは自分の中にあります。そして上から見てくれている父に、今度こそは毎回褒められる存在になれるようにしっかりしたいです。


    人生本当に何が起こるかわからない、今この瞬間を大事にしたいと今回父の死で改めて気づきました。
    そして父を亡くし、落ち込んでいる自分を思い、たくさん方から励ましのメッセージをもらいました。すごく元気が出ました。本当にありがとうございました。そんな素晴らしい友達を持てて誇りに思います。これからももっと家族、友達を大切にしたいと思います。

    今こうして見ていると、父が亡くなり、誰よりも辛いのは僕の母です。毎日泣いている姿を見ると胸が痛いです。長男である僕が母をサポートし、家族みんなを守りたいと思います。

    いつまでも落ち込んでいても仕方がないし、父はいつも笑顔で明るいハッピーな僕でいてほしいと願っているはずです。
    少しずつ前を向いて進んでいきたいと思います。そして父を超えられるよう、そして鍋島家に恥じない、世界で活躍できる立派な男になれるよう、努力を怠らずしっかりと頑張っていきたいと思います。

    最後の最期にみなさんへ、
    自分を支えてくれる両親というのはいつ病気するか、いつ亡くなるか、本当に分かりません。自分は父を亡くし、めちゃくちゃ後悔しています。もっともっと伝えたいこともあれば、聞きたいこともありました。
    これを読んでくれている方には、日頃から両親を大切にし、積極的に感謝の気持ちを伝えてください。実際自分の側からいなくなった時に伝えてももう遅いです。
    後悔のない人生をみなさんには生きてほしいです。


    パパ今までありがとう。51年間お疲れ様でした。
    パパは世界一かっこいい父です。大好きだよ!
    これからは家族3人で支えあっていきます。見守っていてください。

    NIP ON GIN








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